第19回 いまだに迷う新宿駅


 

 

「新宿」は大阪でいう「梅田」だ!
(大阪人の勝手な見解です。反論しないで)
大きな中心都市だし、鉄道が何社も乗り入れているターミナル駅だし、商業施設、オフィス街、足をのばせば歓楽街もある……やっぱ似てると思う。

この前、大阪に行ったことのある東京人が「梅田駅の地下街は迷路みたい」だと言っていた。
確かに梅田の地下は距離が長いし(かるく一駅分は歩ける)いろんなところがつながっているから、地下だけでどこでも行ける。慣れない人にとったらダンジョンのように思うだろうが、あたしはかなり便利な抜け穴だと思っている。

あたしからすると断然、新宿の方が難易度が高い!(まぁ、慣れてないからだろうが)初心者に優しくない街、新宿。何度迷子になったかわからない。

まずはJR新宿駅が難関である。
まだ東京に住んでいないころ「JR新宿駅はホームの階段が要注意」だと友人に言われたことがある。
だいたいやってしまいがちな失敗例を挙げてみよう。

① 電車、新宿駅に到着

② 新宿で乗り換える人が多いから、一気に乗客が降りる。<注1>

③ 人に流される。流されるままに階段を上る。<注2>

④ 改札階に到着。何となーく改札を出る。

⑤ あれー、ここどこ?

こうやって新宿迷子が完成する。むろんあたしも経験済みだ。
では詳しく検証してみよう。

まず大事なのは<注1>だ。新宿駅はどの階段を使うか……で運命が決まる。
階段を下降りてしまったら、そこは東口(もしくは西口方面)絶対に南口に行けないし、
階段を上ってしまったら、そこは南口方面。東口や西口には死んでも行けない。
そう、階段を間違えると取り返しのつかないところに来てしまうのだ!ぼやっとしてないで案内表示を毎回確認!これ初心者の鉄則である。
だいたいどのホームも混んでる新宿駅……利用する階段の近くで下車できなかった場合は大変だ!「すみません、すみません」と片手をあげながら、目的の階段目指し人ごみを逆流するはめになる!

そして<注2>。
なんとなーく改札を出る。これも非常に危険である。
「どこか分からないし、とりあえず改札出るか」この流儀は新宿では通用しない!西口改札を出てしまったら、もう新宿の東方面(紀伊國屋とかマルイとか)に行けない(注意:あたしの場合はである。もちろん新宿を熟知している人は行ける)
地下に潜ってもつながっていないし(というか改札口がそもそも地下)、地上階の駅ビル(?)を使っても横断できない。
どうしてもというなら、駅を離れて大きく迂回することになるが……ヘタすると余計に迷ってしまう。
方向音痴で途方に暮れかけたあたしは、東にいち早くたどり着く方法を考え出した。それは……入場券を購入しもう一度改札をくぐる、という方法!これは早い!(あたりまえ)……ただし悔しいことに入場料がかかってしまうので、東京に来てまだ一回しか使ったことのない技だ。

JR新宿駅といえば新南口が不思議な存在だ。
馴染の無い人の為に説明すると、新南口とはホームをひたすらに南に向かって歩いて歩いて……人が少なくなってきたけどまだ歩くの?とすこし心細くなったころに、現れる改札のことだ。
この出口はなんというか、あたしにとってどこでもドアみたいな存在だ。改札を出た瞬間、そこはもう新宿ではないにおいがしている。
新宿駅って利用客が多いイメージだが、この新南口だけは別物。
なんだか人が少なくて、閑散としている。高島屋に行くときしか利用したことがない。ついでにその横にはサザンテラス口ってのもあるらしいが、まだこの改札は利用したことがない。

新宿という街を語ろうと思っていたのに、JR新宿駅の話ばかりになってしまった。
まだまだ語りたいことはあるのだが、最後に地下通路から地上へ出る階段の話だけしておこう。

あたしは西口方面にある郵便局によく行くのだが、なかなかここにたどりつけない。

西口の地下通路にはいっぱい階段がある。交番のところらへん、京王モールから上がる階段。あと、百貨店のそば(中?)にあるエスカレーター。あの階段たちが、どこにつながっているのかが分からない。

郵便局に行くためには、まず高速バス乗り場のところに行かないといけない。
地下通路をさまよっているあたしは、高速バス乗り場はこの辺だろう、と大方目星をつけて階段を上がる。
しかし……!なんでだろう、いつも道路の真ん中にある都営バス乗り場(?)に出てしまう。ここは車道に囲まれた孤島だ!横断歩道すらない!ついでに、バスがあたしの乗車を待ってドアを開けているが、ごめん、乗らない!
しかし、また引き返して階段を降りるのも、なんだかなーと思ってしまうので、いつも危険承知でこっそり車道を横断してしまう。だいたいいつも同じような失敗をしている人がいるので、その人たちと隙を見て、エイッと渡ってしまう。みんなで渡れば怖くないってやつだな。
でもびゅんびゅん飛ばしてるタクシーはいるし、道路わきに停車している車も多いから危ないっちゃ危ない。
だから!お願い!〝この階段は●●に出ます!〟、という案内をそれぞれの階段の上り口に書いておいてほしい!
もう、おみくじを引くような気持ちで階段を登るのはごめんだ!

第18回 芸能人と会えるのか


 

 

正月に実家に帰省した時、久しぶりに兄に会った。

兄は3つ上で、彼もまた実家を離れているのでほんとに顔を合わす機会が少ない。

この日も半年ぶりの再会なので「ちゃんと食ってるか」「頑張ってるか」と東京での生活を案じてくれるのかと思った。しかし兄はこう言った。

 

「直ちゃん、東京で芸能人に会えた?」

 

……あーのーねー。

ミーハー心、丸出しやないか。

返す言葉が思いつかなくて困ったので、苦笑いで対応しておいた。

 

 

いや、しかしだ。上京組なら、故郷に帰った時に一度は経験したことがあるはずだ。

「東京って芸能人っておる?」と質問されたことを。

 

大阪に限らずだが地方に住んでいて東京に馴染みの無い方々は、そこらじゅうに芸能人が歩いていると思っている。

かくいうあたしも、大阪にいるときはそう思っていた。道を歩いてたら「わ、今の浜崎あゆみだよね、超カワイイ!」とか、お洒落な店でご飯食べてたら「アレって小栗旬じゃない?」「わ、香里奈だ!ドラマのロケしてる!」みたいな、それが東京だと思っていた。

 

 

しかし……

あたくし、東京に住んでもうすぐ1年が経つが……

一度も芸能人と会ったことがありません!(どーん!)

 

いや、ちょっと待てよ。会ってないというと語弊があるな。細かい話だが、パーティやイベントとかで知り合いに紹介されて「どうも」というのはある。それもまぁ、東京でしか体験できないことと言われればそうなのだが……それはカウントしないということにして。

あたしが求めているのは……もっと、こうなんか、道でバッタリ!的なやつだ。「あそこでソフトクリーム食べてるの芦田愛菜ちゃんじゃない?」みたいなやつ。

 

 

どうやったら東京にて芸能人とばったり会えちゃうのか。こないだ美容院にパーマをあてに行ったとき美容師さんとそういう話になった。

ちなみにあたしが通っている美容院というのを説明せねばいかんのだが……えー、ごほん。表参道にあるカリスマ美容師がいるところで……その、まぁ分かりやすく言うと、このエッセイの第4回「おしゃれな美容院に行ってみる」に出てきたあのお洒落サロンだ。

あんなに大々的に記事にしたのでもう行かないだろうと思っていたのだが、まだ本名がバレていないので、懲りずにカラーモデルやパーマモデルとして通っている。

 

話を戻そう。その美容師さんは「フツーに芸能人に会う」と言う。「なんか見つけちゃうんですよねー」とまで言っていた。

「誰に会ったの?」と聞くと、そうそうたるメンバーだった。「ファッション雑誌のトップを飾る人気モデルのK、今一番人気の若手俳優M、人気芸人のM……」

ちなみにその美容師さんは芸能人を探し歩いたり、出待ちをしているわけではない。普通に生活してて、ばったり会っちゃうらしいのだ。なんで同じ東京都に住んでて、こうも違うのか……話しているうちに、あたしが芸能人に会えない3つの理由が明らかになった。

(〝私が芸能人に会えない3つの理由〟ってなんか本のタイトルっぽい。出版できないかな……ダメ?笑)

 

 

あたしが芸能人に会えない理由、その①

「あたしが杉並区に住んでいるから」

 

有名芸能人たちはみんなセレブなので、目黒区、港区、世田谷区あたりの高級住宅地や高層マンションに住んでいるのだとか。

そりゃそうだよな。福山雅治は杉並区・高円寺に住んでないよなー。そういうところに住んでないと、コンビニでばったりみたいなシチュエーションもなかなか難しそうだ。

それに遊びに行ったり飲みに行ったりするのも、もっと洗練された都会的なところに行かないといけないそうだ(……例えば表参道、青山、六本木、銀座とか?)もちろん入るお店もそれなりに高級店でないといけないらしい。たしかに魚民には米倉涼子はいないかなー。

 

 

あたしが芸能人に会えない理由、その②

「平日の昼に働いているのが悪い」

 

芸能人に会える時間帯というのは、平日の昼……らしい。

そりゃそうか、土日の混雑している時間にわざわざ街を歩かないだろう。ドラマのロケも同じらしく、平日の人が少ない時間にパッパッと済ませてしまうらしい。

うむ……あたしは平日の昼はアルバイトに行っている。「芸能人が見たいので休ませてもらえますか」と今度上司に頼んでみようか。はっ倒されるだろうな。

 

 

あたしが芸能人に会えない理由、その③

「あたしは目が悪い」

 

どっかーん。そうだった、あたしは目が悪い。視力は0.3くらい。メガネも持っているが映画とか芝居を見るときしかかけないので、普段は裸眼で過ごしている。裸眼だと3メートル先の人の顔がぼやけてしまう。そりゃ芸能人も見つからんわな。

それにあたし、結構ぼうっと歩いているらしいのだ。友達とすれ違っても気づかないことが多くて「とときさん!」とむこうから声を掛けてくれるパターンが多い。

そう、芸能人とバッタリ会うためにはもっと動体視力を鍛える必要がある。そして人ゴミの中で芸能人をキャッチできるよう、アンテナを張っておくことも大事だ。

 

 

最後に。美容師さんから、芸能人に会った時のリアクションの仕方を教わった。

それは……声を掛けない。サインを求めない。写メを撮らない。だそうだ。

向こうもOFFの日だし、それがマナーなんだという。(実際は声を掛けれないオーラを放ってる方も多いそうだが)

さすが東京のおしゃれスポット・表参道に勤めていらっしゃる方はスマートです。

でもやっぱり心騒いじゃうよね。

誰かいないかなー(キョロキョロ)